REAL HOPE Ⅲ
「それよりさぁ」
そんなシンミリ空気を自ら打ち崩すように、ハルマは持っていた雑誌を私の方へと向けてくる。
「ここって、倉庫からわりと近くない?」
「あ、ほんとだ」
ハルマが開いたページには、キラキラと美味しそうなケーキが載った写真。
「あいつらもいないし、食べに行こうか」
ニコッと笑ったその横顔は、さっきのシンミリ雰囲気なんかカケラも感じなくて
「うんっ」
私もつられてニコッと笑った。