おべんとう
恥ずかしいおべんとう
おべんとう…というと私はあまり良い思い出がない。おべんとうの内容によってはその家庭の一部が見えてくるように思え、私のおべんとうの内容は友達と比べて劣っており少し恥ずかしいなと感じていたからだ。
友達のおべんとうはおべんとう箱からしてかわいらしいものを使っており、中身も、もちろん色とりどりの楽しそうな感じである。私のおべんとうはおべんとう箱からお世辞にもかわいいとはいえない、蓋も壊れて閉まらず太めの輪ゴムで無理やりとめられていたものだった。中身も茶色いおかずが1/3、黄色く干からびた米が半分混ざったご飯が2/3。ガリガリいわせて食べるご飯…ご飯ってこんな音する…?!と思いながらも完食。友達には見られないように隠しながら食べたものだ。私の仲良しだったヒィちゃんは炭水化物は太るからと母親におかずを3/4つめてもらっていた!!かなりうらやまかった。そしてさらに自分のおべんとうを恥ずかしいと思った。
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