HELLO
答えたのに、祐二は部屋を出ようとしなかった。

「あの」

「んっ?」

「リビングで、待っててくれない?

何かやりづらいんだけど」

そう言った私に、
「はいはい、頑張れよ」

祐二が部屋を出て行った。

私は急いで荷物を片づけると、祐二がいるリビングへと足を向かわせた。


「ちょっと買い過ぎちゃったんじゃない?」

袋から突き出しているネギを見ながら、私は苦笑いをした。

「2人分なんだし、それくらいだろ?」

そう言った祐二に、
「私、そんなに食べられないんだけど」

私は笑いながら言った。
< 127 / 180 >

この作品をシェア

pagetop