HELLO
「準備OK!

入ってもええよ。

ただし、ビックリはなしや」

佳歩さんが言い終わったのと同時に、控え室のドアが開いた。

さいマサさんと月人さんと親太朗の後に、白いタキシード姿の祐二が入ってきた。

「何で俺が最後なんだよ」

文句を言った祐二に、
「俺は杏樹の相棒やし」
と、親太朗が言った。

「彼女の上司なんで」
と、さいマサさん。

「彼女とは長いつきあいなので」
と、月人さん。

「俺は杏樹の夫だ!」

スパンと斬るように、祐二が言った。

「ワハハハハ!」

その場が笑いに包まれた。
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