☆ハイローハート
しばらくして大西ルカを乗せた車が走って行くのを見た後、とよきの肩をおもいっきり叩いた


「いたっ、何だよ」

「何あれ」

「あれが大西ルカだけど、紹介しなくてもお前知ってるかなって思って」

「…………」

「向こうはお前のこと知ってるけど?」



そんなことどーでもいいしッッ



大西ルカがとよきより頭いいとか

頭のいい男が好きとか

彼氏が東大とか


なんなの、一体


「何あれ」

「だから大西……っ」

「名前はどーでもいいって」

とアタシはとよきの肩を更に強い力でぶっ叩いた


「ってーな……」

「とよき東大行け」

「は?」

「東大行け」

「なんで?」


いや、別にあの子が感じ悪かったとか全然そんなのないんだけど

むしろめっちゃさわやかだったんだけど


何、アタシの中に残るこの……






「キャットファイト」の巻




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