コスミックダスト-戦塵の宮殿
リズミーは部屋を出て行った。
激しく音を立てて閉まるドアが、今のリズミーの気持ちを代弁していた。
「なんてったってまだ14歳の女の子ですからね。無理もない」
サムトがポツリと言った。
「おーおーおー。坊主が大人ぶってるぞ。オマエかてまだ15やろ?」
「猟サン! どうして猟サンはボクのことをそうやってガキ扱いするんですか!」
「ガキじゃねえか」
「15になると士官学校だって受験できるんです。立派な大人なんです!」
「ほーぉ、15で大人とは、国の程度が知れるなー」
「キルジャ人は地球人よりずとずっと優秀なんです!」
「テメー、人に助けを求めておいてその言い草かよ」
「あ、ごめんなさい。猟サンも優秀ですけど」
「けど? けど何やねんなコラ~!」
オレはサムトの口に朝食のパンを押し込んだ。
「わあ! 苦ひいひょ~。助へへ~」
「でもさ、リズミーの言ったことが本当だとすると」
ミドリがサムトに水の入ったコップを差し出しながらオレに言った。
国王は自分のために鍵を使おうとしていた。
何をしようとしていたのだ?
鍵で何ができるというのだ?
リュイが命を賭けてまで阻止しようとした国王の悪事。
何だと言うのだ・・・
激しく音を立てて閉まるドアが、今のリズミーの気持ちを代弁していた。
「なんてったってまだ14歳の女の子ですからね。無理もない」
サムトがポツリと言った。
「おーおーおー。坊主が大人ぶってるぞ。オマエかてまだ15やろ?」
「猟サン! どうして猟サンはボクのことをそうやってガキ扱いするんですか!」
「ガキじゃねえか」
「15になると士官学校だって受験できるんです。立派な大人なんです!」
「ほーぉ、15で大人とは、国の程度が知れるなー」
「キルジャ人は地球人よりずとずっと優秀なんです!」
「テメー、人に助けを求めておいてその言い草かよ」
「あ、ごめんなさい。猟サンも優秀ですけど」
「けど? けど何やねんなコラ~!」
オレはサムトの口に朝食のパンを押し込んだ。
「わあ! 苦ひいひょ~。助へへ~」
「でもさ、リズミーの言ったことが本当だとすると」
ミドリがサムトに水の入ったコップを差し出しながらオレに言った。
国王は自分のために鍵を使おうとしていた。
何をしようとしていたのだ?
鍵で何ができるというのだ?
リュイが命を賭けてまで阻止しようとした国王の悪事。
何だと言うのだ・・・