コスミックダスト-戦塵の宮殿
「い、一緒に飛行機に乗るのか?」

「リズミーには悲しい思いをさせることになるが」

ミドリはリュイの遺体を抱き上げた。
魂が抜け、信じられないほど軽そうだ。

「ビニール袋に入れるとかさ、新聞紙でくるむとか。な、何とかしろよ」

「これがオマエの母だったらどうする? 生ゴミのように扱われて、いい気がするか?」

「そりゃそうだけど」

オレはそのグロテスクな姿に吐き気を感じずにはいられなかった。

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