コスミックダスト－戦塵の宮殿

「我々国民を奴隷と思っていやがる。無理な法律を作って我々に従わせ、屈辱に耐えている滑稽な国民たちを見て笑っている。あげく、王族は国民を、趣味のために殺し始めた。オレは、オレたちは、そんな国王が許せなかった」

だからクーデターを？　　

「勝算などなかった。２０００もの若い命が一気に散った。惨敗だ。国王はそういう男や。国民の命など何とも思っちゃいない、国王はそういう男なんだよ！　オマエだったらどうする？　国王の奴隷でいたいか？」

「・・・ミドリはそんな言い方はしなかった。無謀な愚連隊の無駄な抵抗だと言った」

「そうさ。所詮ヤツも国王の息子よ」

「・・・・・・・・・」

「奇跡的に生き残ったオレは、2年前、故郷を捨てた。生き延びていくためには、故郷を捨てるしかなかった」

「それで地球へ？」

「そうだ」