コスミックダスト-戦塵の宮殿
「そこのチビ。ちょいと移動してくれ。いくらちっこくてもやはり邪魔だぞ」

果敢にもオレに文句を言うヤツがいた。
ええ根性してるやないけ。
思いっ切り品の悪い顔でそいつを振り返った。
 
そこには、長い髪を1つに束ね、大きなリボンで結わいた奇怪な男がいた。

「何や、オマエ?」

「真ん中に立っているなんてやっぱり邪魔だと思う」

「いらん世話や」

オレは意地になって掲示板に張り付いた。
オレに意見しようなんて100年早い。
ぶち殺されたいのか。
自然に拳に力が入った。

「あ、股の隙間からオレの名前発見。2年D組だ。ラジャー」

奇怪な男は嬉しそうに去って行った。

何? 

2年D組だとーぉ!!! 

同じじゃねえか。


不吉な予感はこれだったのだ。

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