コスミックダスト-戦塵の宮殿
「どうしてオレを下宿させてくれる気になったの?」

すっかり眠り込んだ午前3時。

ミドリの無神経は今に始まったわけではないが、どうやらミドリは眠れないらしい。
それでオレに話し掛けて来た。

「ねえ、どうして? 答えてよ」

オレの目に煌々とした光が飛び込んだ。

「な! 何や!」

「え? な、何?」

部屋の蛍光灯がつき、枕元にミドリがチョコンと座っていた。

「こ、こんな時間に何やねんな」

「眠れないもん」

「そんなもん知らん」

「話し相手になって」

「知らん! とっとと電気消せ!」

「誰かが見てるよ」

「はあ?」

「オレたちのこと、誰かが見てる」

「き、気色悪いこと、ゆ、言うな」

「ホラ、窓の外、見て」

「バ、バカタレ。ここは2階や。窓もカーテンも、し、し、し、しまってる、やんか」
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