コスミックダスト-戦塵の宮殿
だだっ広い、四角い部屋に放り込まれた。
窓はなく、天井には電気かガスか電話か、そんな類いの線が無数に張り巡らされていた。
兵隊は8人もいた。
思った通り巨大な男たちだ。
ひょっとして、軍に入隊するには身長制限があるのかも知れない。
兵隊がオレの体をベタベタと触った。
「武器は所持していません」
下っ端の兵隊が偉そうな兵隊に向かって、ハキハキとした大きな声で報告した。
日本人が武器など持っているはずがない。
オレのポケットから出てきたものは、財布と携帯電話だけだった。
この星では金もカードも携帯電話も役に立たないのに、ヤツらはそれを没収した。
「羽生猟だな?」
偉そうな兵隊が言った。
「はあ? なんで知ってんねん?」
そっか。財布の中の免許証を見たのか。
オレは昨年、二輪の免許を取っている。
「こちらから出向く手間が省けた。よく来てくれたな」
「オレは歓迎されているのか?」
「リュイから預かったものを返して貰おう」
窓はなく、天井には電気かガスか電話か、そんな類いの線が無数に張り巡らされていた。
兵隊は8人もいた。
思った通り巨大な男たちだ。
ひょっとして、軍に入隊するには身長制限があるのかも知れない。
兵隊がオレの体をベタベタと触った。
「武器は所持していません」
下っ端の兵隊が偉そうな兵隊に向かって、ハキハキとした大きな声で報告した。
日本人が武器など持っているはずがない。
オレのポケットから出てきたものは、財布と携帯電話だけだった。
この星では金もカードも携帯電話も役に立たないのに、ヤツらはそれを没収した。
「羽生猟だな?」
偉そうな兵隊が言った。
「はあ? なんで知ってんねん?」
そっか。財布の中の免許証を見たのか。
オレは昨年、二輪の免許を取っている。
「こちらから出向く手間が省けた。よく来てくれたな」
「オレは歓迎されているのか?」
「リュイから預かったものを返して貰おう」