あんたとあたし。




 弱いなら、飲まなきゃいいのに。


「なんだよ、合コンじゃねーじゃん。」


 なんて笑いながら言う弘貴。

 酔いつぶれた女を目の前に、たばこを吸い始めた弘貴じゃないチャラ男。

 やめろよ、煙草なんて。


 グラスを片手に男メンツと話をしていると、すぐにグラスが開いた。

 注文して、すぐに運ばれてきたサワーを受け取ろうと手を伸ばしたとき、一応マナーモードにした携帯が震えた。


「あ、ごめん、電話。」

「なになに?かれし~?」


 軽いノリでツッコんでくるチャラ男。てめーは黙ってろ。

 通話ボタンを押しながら、店の外に出て、「はい?」と言った。


『あ、留衣?』


 声の主は、祥志だった。

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