あんたとあたし。
THREE













―――――「えー、本日で一学期も終わりですが―――・・・」




 蒸し暑い体育館の中、長ったらしく続く校長の話。
 出席番号順に並ばされたあたしは、ブレザーのシャツの胸元をぱたぱたと煽った。


 今日は、高校の終業式。

 明日から、野球部マネージャーが始まるわけだ。


「留衣ー。」


 名前を呼ばれて、後ろを振り返った。
 
 視線の先には、手をちょいちょいと動かしている彩の姿。

 あたしは、人の目も気にせず、立ち上がって、彩のいる場所まで歩いた。




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