あんたとあたし。

One-side xxx-









 また明日。



 そう書かれて、文は終わっていた。



 もっと話したいのに。知りたいのに。

 なんでかな。いつもは強気な俺の影なんて、どこにも見当たらないくらい。
 なんなのかもわからない、独占欲だけが、黒く暗く渦巻いていて。


 通りで見かけたあいつは、友達と一緒にアイスなんか食ってて。

 女友達と一緒にいただけなのに、なんでか、ムッとした自分がいた。


 俺、最近、おかしいんだよな、なんか。


 なんなんだよ。わけわかんねーよ。何が女だよ。余計に気にかかんだろ。

 バカじゃねぇの。何してくれちゃってんの。俺じゃねーみたいじゃん。

 乱すなって。俺はこのままって、決めてんだよ。

 変わりなんかしねぇって、あの時、決めたんだよ。約束なんだよ。

 馬鹿にすんなよ・・・・。



 届かない言葉ばかりが、降り積もって、消えてなんかくれなくて。
 求めてるって気づいてるのに。素直にそう思えない、思わない自分が悔しくて。



 やっぱ・・・だよ、いや、100%そうだよ。


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