初心者レンアイ(仮)
「あの夜の時から、俺が紗枝に話すこと全部、本気だって思って欲しかったんだ。普段他愛もなく、話すことも全部。」
顔が一気に熱くなる。
なんでこの人は、こんなにも恥ずかしいことを臆面もなく言えるんだろう。
「あ、紗枝顔真っ赤。照れてるんだ?」
顔を覗き込んでくる柊。
「別に照れてないよ。」
慌てそっぼを向いた私。
「…柊って、前から思ってたけど女の子の扱い慣れてるよね。」
また可愛くないことを言ってしまう。
「そう?紗枝と付き合うのが初めてだけど。」
「え?」
あんなにモテてるのに、正直意外。
「だから、俺も紗枝と同じ恋愛初心者。」
ぱちっとウィンクをして見せた。