‐hide‐ハイド
―ピンポンパンポーン
『1年3組の松江汐、松江汐今すぐ図書室に来なさい。繰り返します…』
私の声を遮った呼び出しの放送。
「…忘れてた。あはは……いっっってきます!!!」
あっという間にいなくなった汐。
「早…!」
暫くでていったドアをポカンと見ていたが、我にかえり、再び座席表を作り出す。
それから数分後、ヨロヨロと積まれた本を抱えて汐が戻って来た。
「もう委員会終わってて、先生に説教くらってきたぁ~」
「おつかれ!」