‐hide‐ハイド
―怖かった。
痛かった…
凄く安心したんだ。
だから、私はやってしまった。
「平気や…福島さんこそ大丈夫なん?」
本当に自然に。
「松江さん…?」
キョトンと私を見る彼女。
「なん?…あっ!」
「関西弁…」
気付いた時には遅かった。
顔から血の気が引いていく。
「やってもーた!!!最低やん!」
「え…と」
「あ~、うち大阪にいたんやわ。キャラにあわないし、嫌やったから隠しとったのに…!!」