‐hide‐ハイド

「琳…」


央がボンヤリしている私に声を掛ける。






「…私が何を言いたいかわかる?」






「…うん」


「何で言ってくんなかったのさっっ!」





央に当たってしまう。



「何となく恥ずかしかったから…」






「ふぅん」




それでも言って欲しかったんだよ。





「本当ごめん。琳…」





まだ不機嫌でいようと思ったが、本気で謝ってくる央を見てつい許してしまう。




「…いいよ」





「本当に?」





なおも不安げな央に思わず笑ってしまった。



だって犬みたいなんだもん。





「もう、いいってば!…でも次からは隠し事なしね?」






「ありがとう!」




「ん。じゃあお母さんたち待たしてるし行こ?」






私達は少し早歩きで両親達が待つ車に向かった。

< 43 / 401 >

この作品をシェア

pagetop