‐hide‐ハイド
「琳…」
央がボンヤリしている私に声を掛ける。
「…私が何を言いたいかわかる?」
「…うん」
「何で言ってくんなかったのさっっ!」
央に当たってしまう。
「何となく恥ずかしかったから…」
「ふぅん」
それでも言って欲しかったんだよ。
「本当ごめん。琳…」
まだ不機嫌でいようと思ったが、本気で謝ってくる央を見てつい許してしまう。
「…いいよ」
「本当に?」
なおも不安げな央に思わず笑ってしまった。
だって犬みたいなんだもん。
「もう、いいってば!…でも次からは隠し事なしね?」
「ありがとう!」
「ん。じゃあお母さんたち待たしてるし行こ?」
私達は少し早歩きで両親達が待つ車に向かった。