‐hide‐ハイド
「やっと来たね。央君、今日は堂々としていて良かったわよ?」
「あっ、ありがとうございます」
お母さんと央の会話をよそに私はさっさと車に乗り込んだ。
「お疲れ様。央とクラス離れちゃったんだってね?」
車に乗り込むと央の母親に話し掛けられる。
「そうなんですよ~」
「寂しい??」
「へ?」
「母さんっっ!!」
央の母親の問い掛けがよく聞こえなかったので聞き返そうとしたら、なぜか後から車に乗り込んだ央が慌てたように言った。
「すいません。魅稀(ミキ)さん何て言いました?」
魅稀というのは央の母親の名前で、央の母親はおばさんとは呼べないくらい綺麗な人なので名前で呼んでいる。
「おい琳!…」
「央とクラス離れて寂しいかい?」
必死に私に何か言おうとしていた央の言葉を遮って央の父親、柾紀(マサキ)さんが教えてくれた。
2人とも美男美女だから悔しいけど央も遺伝子を受け継いでいるらしく顔は良い。
「そりゃあ…寂しいですよ」