風神I
最悪だあたし。
助けてもらっておいてまだお礼も言ってない。
と言うか、タイミングを逃したような、
あたしがどのタイミングでお礼を言うか迷っていると。
「……来ないのか。」
「え?」
古城風雅が小さい声でなにかを言ってきた。
「来ないのか。」
今度は聞き取れたが、質問の意味がわからなかった。
「どういう意味?」
あたしが聞くと、古城風雅がため息をついてきた。
なんでため息つかれなきゃいけないんだ。単語しか喋らない方がわるじゃん。
あたしは、出来る限り古城風雅を睨み付けた。