風神I
「だからあの時聞いたんだ。仲間ってなに?って。」
「みんな言ってたよね、助けあえる、楽しい、信じれる、隠し事がない。」
風雅は頷く。
「あたしは、そのどれも出来ないんだ。」
「あたし、皆を助けるような力なんて持ってない。」
「楽しいって気持ちも忘れちゃった、信じることだって出来ない。」
「皆に隠し事だっていっぱいしてる。」
この左肩のことだって…
あたしはそっと左肩を触る。
「だから皆が仲間だっていってくれてもあたしは仲間にはなれない。」
あたしは再び風雅を見た。