風神I
「仲間になれなくてゴメン。」
仲間になれなかったことを謝りたかった、でもそれ以上に…
「仲間って言ってくれて有難う。」
お礼が言いたかった。
これだけが言いたかった。
少し前のあたしなら考えられなかったことだ。
「それだけ。」
あましは下を向く。
「……けんな。」
「え?」
「勝手に決めてんじゃねぇ。」
その言葉と共にあたしは風雅の腕の中にいた。
あまりに突然のことにあたしはついていけなかった。
風雅は強く、それでも左肩に力を入れないようにしてあたしを抱き締めた。