DIABOLOS~哀婉の詩~
エピローグ
僕の側を通り過ぎていった数百年の時間は哀しみという感情をも奪っていった・・・
今の私に残ったものは永遠という名の孤独・・・神は私に何を求めているのか?
呪われた運命ならば、私に何を語り継がせようとしているのか?
私だけが消えていった12人の想いを背負い、今もまだここに存在する・・・
彼らの魂は今もなお、私の中に宿っている・・・・
僕はあの惨劇から実に400余年という時を過ごしてきた。
その時の中で、人は、過ちを繰り返してきた。幾度となく、至る所で起こる戦。止める気力さえなかった。あの時、もう一人の自分に投げかけられた問。未だに答えが見つからない。答えなど始めからないのか・・・その中でも心から分かち合える友、愛する者もできた。しかし皆、怪我や病気、自然と訪れる死により永遠の別れとなった。僕は今、僕が経験した出逢いと別れを綴った詩を世界中に届けている。今の自分ができることは、それしかないと考えた。戦いでしか明日を見出せなかった自分。戦いが未来を生まない事に気づいた自分。その思いを詩に託し、戦のない平和な世界が生まれるように・・・できるだけたくさんの人々に伝えたい。人間とは神と悪魔の間に浮遊する生物・・・・闇に心を侵食されないように、光の指す方へと進めるように・・・・
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