悲恋歌〜hirenka〜悲しい恋の唄。



『弘樹ともう連絡取る気はないん?』


夜の国道を運転しながら【祐希】くんは静かに言った。


「取る気がないんじゃなくて取らないって決めたの」


そう言ってアタシは煙草に火をつける。


あれから【麻衣】には彼氏ができ、【祐希くん】はアタシにとって唯一、男の相談相手みたいな存在になっていた。


『そうか…。ああみえて弘樹も結構引きずっとると思うけどな(笑)俺が真紀ちゃんに彼氏できたって事話したときもアイツ強がっとったけど半分泣きそうな声やったし』


「弘樹くん結構強がりやもんな…(笑)」


アタシは寂しく笑った。


「弘樹くんうちの連絡先消しとるよな?」

『どうやろ…』


そんな会話をしている途中、アタシのケータイが鳴った。




〜♪〜♪



「誰やろ?」



アタシはケータイを開き、受信BOXを開く。








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