恋人ごっこ 〜幼なじみと Love☆battle〜
アオイ)「・・・・・・・・・。」
ハル)「・・・葵?」
さっきから、葵は黙りこんで、何かを考えていた。
アオイ)「・・・・・・。」
ハル)「あーおーいー?」
アオイ)「・・・て。」
ハル)「は?」
葵は、陽の返事に、少し顔を不満げに歪めた。
そして・・・
自分から、陽の手に、自分の手を絡めた。
ハル)「・・・は!?葵!!?」
アオイ)「陽、忘れてたでしょ!」
ハル)「え・・・?」
(俺、なんか言ったっけ?)
アオイ)「昨日、決めたでしょ!
その・・・
何番かは忘れたけど!(ぁ、32番か。)
『登下校中は、手を繋ぐこと』
って。」
ハル)「あ・・・。」
アオイ)「陽が言い出したのに。」
(そりゃあ、あれだけ決めたら、ちょっとくらい忘れるだろ。葵だって・・・
いや、葵の異常な記憶力なら、覚えてるか・・・。)
ハル)「ごめんな?」
アオイ)「やだ。
・・・だから、手は絶対陽から握ること。
わかった?」
ハル)「ああ。その・・・何番だ?
『手は、俺から繋ぐこと』
・・・なぁ、葵。」
葵は、満足そうな笑顔を向けた。
アオイ)「何?」