恋人ごっこ 〜幼なじみと Love☆battle〜




ハル)「ねぇ、葵?」



アオイ)「・・・はっ、はイ!!」(←裏返った)


完全に自分の世界に入っていたため、陽の声を認識するのに時間がかかった上、声が裏返ってしまった。


ハル)「ははっ、何だよ、その声!!」

アオイ)「ヴっ・・・笑わないでよ!!

っていうか、何で呼んだの??」


一番の疑問を陽にぶつけた。


ハル)「あぁ。本当は、帰ってどうせ家族で誕生日パーティーするだろうから、その時に渡そうと思ってたんだけど・・・

ここが凄く綺麗だから、渡しちゃっていい?」

アオイ)「え?何を??」

ハル)「誕生日プレゼントを?」


疑問を、何故か疑問形で返されたが、ようやく何を渡したいのかがわかった。


アオイ)「あ!あぁ、うん!!」

ハル)「ん。じゃあ、ハイ。」


陽の手から、綺麗に包装された小さめの箱を受けとる。


アオイ)「ここで開けていい?」


葵には、中身が何かわかっていたが、あえて陽に聞いた。


ハル)「どうぞ。・・・ていうか、俺的には付けてほしいんだけど。」


箱を開けると、リボンのチャームがついたシンプルなネックレスが入っていた。


ハル)「気に入った?」

アオイ)「気に入ったも何も、一緒に買いに行ったんじゃん。」

ハル)「それは言わない約束じゃん。」

アオイ)「えー、そんなの聞いてないし。

でも、じゃあ気に入った。」

ハル)「じゃあってなんだよ!」

アオイ)「えへへー、陽付けてよ♪」

ハル)「ん。じゃあ貸して?」




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