私の恋and事件簿♥
ーーピーッピーッ



『火災報、火災報―…
【木ノ島警察署】……』



「え…?」



私はスピードを見上げて固まった。

…今、何て言った…?

私はみんなの足音にハッとし、防火着を羽織り、消防署に乗り込んだ。



「第一小隊、出動します!」



…兄貴は?山下さんは?

私はハンドルを握り、前を見つめながら、よそ事を考えてしまう。



『現状、刑事科の数名が取り残されてる模様―…』



「ヤダ……」



私はアクセルをグッと踏み込んだ。

お願い…
お願いだから…
無事で居て欲しい…。





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