私の恋and事件簿♥
私は電話をした事に後悔した。



『苺愛。お前の夢に反対はもうしない。せっかく叶えたんだ。でもな…私には苺愛の力が欲しくてな』



「……」



私は父親の言葉に揺れた。

消防士になって約1ヶ月。

充実感でいっぱいだったのに、揺れた――…。

全警察官の上に立った父親は、甘かったんじゃない。

全てに目を向けれなかったんだと、思ったんだ。

私は『考えなさい』と言われ、電話を切った。



「警察官、か…」



父親があんなにも“警察官になれ!”と言われてなかったら、なってたのかな?と、思ってしまう自分が嫌だ。
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