私の恋and事件簿♥
私は運ばれて来た卵焼きや刺身を無言で食べる北斗を見る。



「ビール、おかわりする?」



北斗は頷くだけ。

私が「ビール中ジョッキおかわり」と叫び、注文。
今まで、北斗は何かあっても、私に話してくれた。

返事に困っても、“聞いてくれるだけで良い”って、笑ってくれてた。

…ダメな彼女だね…。

それからはずっと、私たちに会話はなかった。

家に帰って、お風呂に入ってベッドに入っても、北斗は抱き締めてくれなかった。

私を視界に入れてくれなかった。

温もりが欲しくて抱き着いても、寝返りを打ち、離されてしまったんだ――…。





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