私の恋and事件簿♥
指示されたマンションの駐車場に着くと、手を血で真っ赤に染めた女性が立って居た。

私は後方に周り、トランクを開けて、担架を出した。



「俺と片桐で行く。野神はあの女性から、話を訊くんだ」



「わかりました」



私は女性へと駆け寄る。

女性は「助けて…」と、私の腕を掴んだ。



「大丈夫ですよ。落ち着いて下さい」



私は女性を、駐車場の縁にあったベンチに座らせた。

ーーウゥゥゥゥー…

…サイレン??;;

私は兄貴はともかく、“山下北斗”が来るんじゃないかと、背中に嫌な汗をかいた。
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