私の恋and事件簿♥
私は「何?」と、資料をテーブルに投げながら訊いた。



「俺、手錠を一つしか持ってないですけど!」



「「「『……』」」」



私たちは脱力した。

当たり前な事を聞かれた。

何の為のミーティングだったのだろうか。



「…吉瀬君にだけ、もう一度、説明します。突入と同時に入り口の全てを捜査員で塞ぎます。その隙に主任が警備室へと行き、自動ドアのセキュリティスイッチを入れ、封鎖します。一斉に逮捕していきますが、手錠は掛けず、一本の長いロープで、生活安全課の人に縛って貰い、全員を確保次第、バスに乗せる。以上!」



私は「わかった?」と、付け足しながら、吉瀬君を見た。
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