私の恋and事件簿♥
吉瀬君は「わかりました」と、みんなの冷ややかな目に俯いた。

係長は「勅使川原、しっかり頼むぞ」と言って、一足先に、田皆さんたちと出て行く。



「北斗!」



私は呑気にコーヒーを飲んでる北斗に車のキーを投げ、引き出しに入れて置いたファイルから、摘発状を出した。



「行くか」



…あんた待ちだったんだよ。

なんて口では言えない為、大人しく、北斗に続いた。



「吉瀬君、大丈夫かな?」



「さぁな。尻拭いは勅使川原の仕事だし」



北斗は私にパトランプを渡しながら、ハンドルを切る。
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