私の恋and事件簿♥
私はパトランプを屋根に着け、サイレンを鳴らした。



「怪我しないでよ?」



「摘発ごときでしないだろ」



肘つきに肘を突いてる北斗の手を握ると、前を向いたまま、握り返してくれる。

北斗の薬指に嵌まる、シルバーの結婚指輪を弄りながら、吉瀬君への不安感を振り払う。

北斗への憧れで警察になったらしいけど、それまでも今までも、絶対に警察には興味がないと思う。



「どこで北斗に憧れたんだろ…」



「事件現場とかじゃねぇの」



「うーん…」



私は首を傾げたまま、パチンコ屋に着くまでの時間を過ごした。
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