私の恋and事件簿♥
「憧れたきっかけは…5年前、高1の時から付き合ってる彼女が、山下さんに痴漢から助けて貰ったのを見てからです。俺は何も出来なかったから、彼女や人を守った山下さんがカッコいいな…あの人になりたいな…って、思ったんです」



「なれてない。助けられてない」



「はい…」



私はズバリ言ってあげた。

俯き、落ち込む吉瀬君。

そんな彼の肩に、私は左手を乗せた。



「続ける気持ちある?」



「え?」



「だから、あるわけ?」



私は半ギレで問う。

吉瀬君は激しく頷く。



「係長。吉瀬君の指導者、北斗にして下さい」



私は吉瀬君は、磨けば輝くダイヤモンドだと思うんだ。
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