私の恋and事件簿♥
私は父親に、母親に渡されたお守りを渡した。



「“交通安全”?;;」



「お母さんもやっぱり人ですね。焦るなんて(笑)」



私は立ち上がり、「後は任せて帰りましょう」と、全員に告げた。



「あ、係長は?」



思い出したように沼田さんが言う。

私が「あ…」と漏らすと、「おーい!」と階段の方から聞こえた。

みんなで一斉に振り向くと、係長が2、3才の子を抱きながら来た。



「トイレで泣いてて焦ったよ;;」



係長は眠ってる女の子を勅使川原さんに抱かせて、肩を回しながら出て行く。

何とか、一件落着です――…。




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