私の恋and事件簿♥
煙がモクモクと出る玄関。



「―――あっつ!!;;」



ドアノブがかなり熱い。

…これじゃあ、開けられない…。

私は1階に戻り、ベランダを見上げた。



「こ、子供?;;」



私は駆け付けた北斗たちを見て、再度、考える。



「兄貴、どっかから毛布を借りて来て!!」



「“毛布”?;;」



説明してる時間が惜しい。

私は「早く!」とだけ言って、隣のビルに入り、階段を駆け上がった。

ビルの踊り場からマンションのベランダまでの距離は1m。

飛び越えられないわけじゃない。

私は手すりに立ち、下を見た。
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