絶対的味方
矢原との出会いはたしか、2年のクラスでだった
矢原が言うには、1年の時に話したらしいが記憶はない
名字の近い私たちは名前順が前後で、席も前後だった
私の前に座っていた矢原が話しかけてきたのが始まりだった
「腹へらね?」
今思えば、初対面のやつにこんなこと言われたら驚くだろうが、その時は
「私もすいた!」
なんて笑って言い返した
「購買行こうぜ」
矢原がもうすぐ始まる授業なんて気にしないで行こうとする様子を見て笑った記憶がある