I think so.
此処が何処かも分からず、ぼーっとしているあたしを構うはずもなく、レオはポケットに手を突っ込み、ずんずんと歩いていく。

そんなレオに仕方なくついて行くあたし。



この状況を見て、男達は口をあんぐり開け、ただこっちを見ている。

男達と言っても、ただの男じゃない。

何個もピアスを開けている奴、

髪の色なんて黒い奴など珍しい位。

つまり、不良、不良、不良。



レオは階段を上がっていくので、あたしもついて行く。階段を上った先にある部屋のドアを開け、あたしを入れる。

「拾ってきた」

それだけ言うと、奥の部屋の方へ行ってしまった。



部屋のソファに座っている男二人。どちらの男も、飲んでいたジュースを床に落としてしまった。
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