I think so.




説明すると、あたしは「ずば抜けた才能を持つ者の為の学校」として知られるBTアカデミーに入らないかと進められた。

進められた理由は、14ヶ国語を話せるあたしの、一番の得意分野が現代ギリシア語だったから。

どうやら、現代ギリシア語を学ぼうとする人はアカデミーでは少ないらしい。



「それで、このあたしは現代ギリシア語の先生。って事もあるし、シュウカちゃんとは仲良くさせてもらってるのよー。」

ジュリさんが相変わらずの美声で話す。

「まさかナツリが言ってたレオの女がシュウカちゃんだったとはー」

「いや、別に俺の女じゃないぞ、まだ」




このときは、この「まだ」に意味が込められていたなんて考えもしなかった。

だって、ナギサがこう言ったから。

「お前何でそんなに頭が良いんだ?」
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