I think so.
シュウっ、なんて猫に甘い声だしながら微笑むレオ。


体がカッと熱くなるのが分かった。


「何で!無理!」

「何でだよ。絶対シュウじゃん。」

「だってなんか自分が言われてるみたいでヤダ!」

「・・・は?」


明らかに不満そうな顔をしてこっちを見てくるレオ。

「じゃあ・・・ジン」


ガラッと雰囲気変えちゃったねぇ、なんて後ろで言ってるケイト。


「何故にジン?」

「格好いいだろ。もう決まりだ、こいつはジン。」


「まぁ・・・別に良いけど・・・」


よって、この黒猫はジンと名付けられた。
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