I think so.

猫の件から2日たった今。

あたしはというと、頭痛に苦しんでいる。

「痛い・・・」

「だから少し寝ろって」


何故かここのところメガネを掛けているレオが、強引にあたしを引き寄せ、肩を抱きながら片手で本を読んでいる。

そんなあたし達にクスクスと笑うケイト。


「ちょっと恥ずかしいんだけど!何でこんなラブラブなカップルみたいな事しなきゃいけな・・・・・っ・・・」

「頭痛てぇなら黙ってろ。・・・お前熱あるんじゃねぇの?」


レオがあたしの顔をのぞき込み、額に冷たい手を当てる。

形の良い眉が歪み、ケイトに体温計を求めている。


「シュウカちゃん、熱測って」


体温計を渡してくるケイトの、いつも優しいその声さえもズキズキと頭に突き刺さる。


「・・・38度・・・」

「はぁ!?」


珍しく動揺した声を出すレオはあたしを見て少し目を見開き、バッと視線をそらした。

そんなレオにブッと吹き出すナギサ。


「・・・・クククッ・・・レオがっ・・・レオがヤバいっ・・・」

「ナギサ、うるさいよ」


ナギサをたしなめるケイト。

レオ・・・何がやばいんだろ。
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