I think so.

リク

どこかで見たことのあるそいつは、なんとレオの弟だった。



「レオって4人兄弟なの!?」

「・・・あぁ」

「コレで最後だよね?」

「さすがに5人もいねぇよ」


眼鏡の奥の瞳は明らかに呆れている。


どうやら、そのレオの弟、リクもあたしと同じ学校に通っているらしい。


「何部門で選ばれたの?」

「・・・あー・・・書道部門」


リクはどうやらあたしと同じ年。字の上手さでアカデミーから選ばれたようだ。


「俺はてっきりベースの上手さで選ばれるとばかり」


なにやらぶつぶつ言い出すリク。
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