‐近距離恋愛‐
部屋に戻った。
「なぁ蒼空、」
「なに?」
不機嫌なあたしは素っ気なく返事をする。
「着替え手伝って。」
「はぁ?自分で着替えなよ」
「お願い」
「はぁ…分かったよ」
あたしは
黙ってスウェットを脱がせ制服を着せる。
「…ネクタイ…あたしできない…」
「仕方ないなぁ教えてあげる」
なら最初からやれよ…
「蒼空こっちおいで」
黙っていいなりになるあたし。
「まず、ここを、こうするの。そんで、ここにそれいれて、キュッて。やってみ?」
それをやってみるがなかなかできない。
「ちがうちがう、ここを…そう、できたじゃん」
「できたよっ夏都っ♪」
「え?///」
気づけばあたしは夏都に抱きついていた。
「あ…ごめん」
あたしはおずおずと離れる
「…いや…嬉しかった。夏都って呼んでくれたし自分からギュって…なんか照れるな…」