転生と赤い糸



「んじゃぁ、行ってきまぁす♪」






あたしは今日から高校2年生。






真っ黒なロングのストレートヘアーを靡かせながら、自転車で駅まで向かう。






・・・今日はいるかな・・・?






自転車を駅の自転車置き場に停めて、携帯で時間を確認する。






・・7時40分・・そろそろだ・・






あ・・来たっ!!!






あたしの視線の先にはブレザー姿の背の高い男の子・・神埼 龍(かんざきりゅう)くん。






高校入学した時にこの駅で偶然見た時から・・・あたしの片思い。






いわゆる一目惚れってやつ。






彼の名前は、彼の自転車に書かれていたのをチラっと見て知って、






彼の学校は、制服に詳しい友達に教えてもらって知った。






ついでに・・・彼女がいないのも調べて知っている。






話しかけたいんだけど、そんな勇気はなく・・・






ただ、毎日同じ時間に同じ自転車置き場で神崎君を見ることが出来ればそれで満足だった。






なんて。







・・明日こそは話しかけてみる!!・・って、ダイエットみたいに明日から明日から・・と伸ばし続けてるだけなんだけど・・・。








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