月の下でキスと罰を。

 すぐ側に居る瀬良はゆっくりと瞼を閉じる。


 あたしの右手を握っている。瀬良がよく眠れるよう、あたしは瀬良が好きなあの歌を唄おうと思った。


 静かに、起こさないように静かに。


 満月の月明かりに降る雪。

 掻き消されないように。




< 87 / 88 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop