傷×恋=幸
そして、思いついたように髪を染めに行った。



「まぶしいくらいの金髪で」

「短くしていいんですよね?」



髪を切って、金髪にした。



だってヒマだったから。



夕方、家に戻ったら悠都はバイトでちーが帰って来てた。



「えっ、どうしちゃったの…」

「ヒマすぎた」

「サルみたい…。カワイイ~!!」



カワイイなんて言われたって嬉しくねぇし…。



拗ねてやるし。



構わないちーが悪いし。



「触んな」

「なんで怒ってるの?」

「別に怒ってねぇ」

「怒ってるじゃん」

「ちーがバイトなんて行くからだろ」

「生きていくためだよ」



そんなこと言われたって俺は1日なにもしねぇでダラダラしてんだっての。



俺ってワガママだし。



「明日はお休みだよ?」

「…………」

「風都と一緒にいる」

「約束だからな」

「うん、お散歩行きたいね」



俺はペットじゃねぇ。



なんか今日、1日を無駄に過ごした気がする…。



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