俺様男子と同居中…!?



…って。


「え、小牛田…!」


驚いた顔の早乙女。


た、立ち聞きしてたのばれちまった…


「えっとー、ノート、教室に忘れたから…取りに来たんだ。」


別に嘘を言っているわけじゃねえのに、目が泳いでしまう。


「そっか。
まだ着替えてるやついるし…俺とってくるわ。」


「おう!サンキューな!」


早乙女は、一旦出た教室にまた入って、あたしのノートを取りに行ってくれた。


「これ?」


「おう!それそれ!ありがとう!」


早乙女からノートを受け取る。


「小牛田。」


「ん?」


「さっきの、気にすんなよ。」


さっきの…


ああ、あいつらが言ってた、女子の点数のことか。


「早乙女…」


「そんだけ。」


そう言って、早乙女はあたしの頭をポンと叩いて、また教室に入って行った。




早乙女に触れられた頭が熱い。


あたし、また変になってる…


なんなんだよ、これ…。


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