キスよりも深 く -13歳の彼と-


ゲッ!! まずいっ!!!


一瞬あからさまに嫌な顔をしてしまった。

さっと笑みをつくって、首をかしげる。



「ん~、友達だよ……あの、どうしてここにいるのかなぁ? 美鶴くん?」



「莉子のこと迎えに来たんだ。今日遊ぶ約束してたろ」



「あっれれ~? そうだっけ??」



そうだったような……

気もするけど。

忘れちゃったよ~…!!


たらたらと変な汗が吹き出てくる。



動揺しまくりのあたしを静かに見据える美鶴くん。



綺麗過ぎる顔立ち。


小学生とは思えない落ち着き。


すっと綺麗な顔にぴったりの色素の薄い髪。


眠そうな茶色い髪と同じ色の目。


健全な小学生とは思えないくらいの白い肌。







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