ずーっと、恋人。
プロローグ。
……プルルルル。
プルル。
ガチャ。
『もしもし?ミイだけど!』
「お客様は現在、電波の届かない所にいるか電源が入っていないためーー…」
ブチッ。
まただーー。
いつも細かくかける電話。
今日で何回目だろう。
肝心のあなたは出ない。
着信履歴にはあたしの名前ばかりでウンザリしないのだろうか。
新宿のネオンを見ながらぼーっとため息をつく。