愛言葉

まだ幼いあの日に…







愛言葉












「なぁ!!奈奈ふざけんなよ」

これが小さい頃からよく言われる言葉だった…彼高木渚に…
「うちなんかした?」

「なんで起こさねぇんだよ!遅刻しただろ」

「え?起こしたよ」

「起きなきゃ意味ないだろバカかおまえ…」
毎日繰り返す会話

渚はなにしてんだろ
よく思うけど遊んでるんだろな〜とか勝手な妄想してる(笑)

この頃はまだ中学一年生渚は中学生の割には…

老けてる…(笑)
金髪にピアスをつけてていわゆる不良
喧嘩三昧の毎日で学校からは毎日説教!

私はどっちかというと地味だったかもしれない
黒だったし喧嘩は嫌いだしチャラチャラしたやつは無理だった…
渚とは中学の入学式で出会った!
同じクラスで適当に座ったら隣だった

「派手だな…」

「なんだよおまえこっちみてんじゃねぇよ」

口についだしちゃった…
「ごめん」

「名前は?」

「ぇ…奈奈」

「ふーん俺渚っていうんだ奈奈って素直やな」

最初はこんなやりとりだったのにいつからか絡みだした(笑)
それから入学して二週間くらいに渚に呼び出しを喰らった正直リンチかとおもった…

「なに?」
4月でもまだ寒いから早く話を終えたかった
「おー話があったんや」
「なんだよ金髪やくざめ」

最初出会った頃よりかなり打ち解けていて毎日じゃれあっていた
「やくざじゃねぇよ話はなお前俺の女になれよ」

命令形だし
上目線だし
やくざだし
とか考えていた
「奈奈、返事!」

「あーうん…いいよ」

好き?
好きかどうかなんてわかんなかったまだ中学生の私にとってわかるわけもなかった
ただ…

一緒にいて馬鹿やってたいなと思っていた





だけど
だけどね?
渚は奈奈のどこが好きだったんだろうね
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